さて、いよいよ測定の最終回。効果測定についてお話していきます。
実際に補聴器をつけてみてどれくらい聞こえがよくなっているのか、一定の遮音効果のある測定室の中で、スピーカーから出てくる音を聞いて、音場にて補聴器をつける前とつけた後での改善の度合いを数値で示すことで客観的に評価します。
#2 でお話しした語音明瞭度を音場で測り、装用の前後でどれだけ聞き取りが良くなっているかを見る方法。そして、写真のように装用閾値(ファンクショナルゲイン)で改善度合いを見る方法があります。白△は何もつけてない状態で、黒▲は補聴器をつけてより小さい音で聞こえるようになっていることを表します。
他に主観的な評価方法として、環境騒音が我慢できる範囲かどうかを調べる方法もあり、うるさい中でも快適に使用できる調整になっているかなど、装用者自身の主観が反映される方法もあります。
ただし、初めて補聴器を装用される方は、いきなり最高の結果を得ることは難しく、慣れることと調整を重ねる過程で、指針や目標として行っていくのがいいかもしれません。
#効果測定 #装用閾値

コメント